ここに紹介したのは18歳から50歳までの女の半生のドラマである。一人の女性を主役にその変貌を、年を追いながら、いろいろな女性像をメークアップで表現する。モデルは19歳の普通の女の子。僕が目指すのはその年々のいい“顔”だ。人生いろいろ、人には十人十色の人生、顔がある。年は美しく取りたい。ここにあるのは全ての女性への僕の願いでもある。一人の女性に移りゆく色があるように、人にはそれぞれの色がある。その色合いをより生かして欲しい。やっと19歳、まっさらな女の顔がどんな色を重ねて行くのか?彼女が今後、どういう人生を送るかは僕には解らないが、ここに思い描いた顔と同じ様であったらうれしい。メークの醍醐味は何といっても変身そのものだ。いつもの自分と違うほどおもしろいし、楽しい。この本を見て、「ハッ?ヘッ?」とページに目を止めていただけたら成功だ。メークアップは一つの視覚言語である。そんなメークの“色”を少しでも感じてもらえれば、きっとその時々のあなたに、いま本当に必要なメークが見えてくると思う。僕は文化としてのメークアップの可能性を限りなく広げてみたい・・・最後にこの本を創るにあたって、企画から出版まで多くの方にご協力をいただき、この場をかりて感謝いたします。本当にありがとうございました。

はらだ 玄